前回の記事どおり,SD カードの FW を SRAM にロードする仕組みを作っていくが,その前に,シリアル経由で FW を SRAM にロードする仕組みを作る.いくら既存のライブラリが充実しているからって,一発で SD カードアクセスプログラムが動くわけが無いのでw
というわけで,
1. 起動されたらデータを 0x4800 バイト分,シリアル (USB経由) から読み込んで 0x20000000~ へ書き込む
2. 0x20000004 に格納されているエントリポイントにジャンプ
という恐ろしく単純なプログラムを FLASH に焼きこんだ.これすらも,デザインウェーブマガジンに載っていたカエルがぴょんプログラムをちょこっと書き換えただけ.
ちなみに,マガジン付属 CD に入っていたサンプルプログラムの多くは,IAR Embedded Workbench でコンパイルしようとすると「__program_start」シンボルが無い,などと怒られてしまうが,その対処法はここに載っているようだ.
そしてマガジンに載っていた LED を点滅させるプログラムを SRAM 実行用に書き換え→.s19 を 0x20000000 からのバイナリイメージに変換するプログラムを作って変換→TeraTerm の send file で基盤に送信,で無事 LED が点滅したヽ(´ー`)ノ
これで内蔵 FLASH を書き換えることなく開発・デバッグができる.しかし,早いことベース基盤を作らないと,リセットボタンすらないのでやりにくぅ.
ちなみにメモリマップは前回からさらに変わっている↓
20000000 | ベクタテーブル |
200000EC | SRAM プログラム用 .text |
・・・ | SRAM プログラム用 .data .bss 等 |
・・・ | 空き |
・・・ | スタック |
(SRAM後端) | FLASH プログラム用 .data .bss 等 |
20005000 |
SRAM 実行用プログラムのコード・ベクタテーブルを SRAM の前端で固定したかったので,FLASH 実行用 SRAM 領域を SRAM の最後尾にやって,そこからスタック領域とした.
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