2016年7月28日木曜日

デジタル車輪の再発明

AMD A8 を省電力化する前回の続き.

やはり省電力を突き詰めるには Qool'n' Quiet の機能じゃダメだ,ということで K10Stat のような自発的 PSTATE コントロールソフトを作ろうと思った.
で,レジスタ設定などを参考にしようと TurionPowerControl (tpc) のソースコードを眺めていたら,その機能はすでに入っているじゃないですか.

てことは,tpc を Kaveri (A8-7670K のアーキテクチャ名) 対応すればコレでいいんじゃね,と思った.
ここで大変参考になるのは kim さんの blog で,この方も自分と全く同じことをされたようで,何を修正すればいいかを事細かに記事にされているので,自分もそれをたどっていくだけでめでたく Kaveri 版完成ヽ(´ー`)ノ
てか周回遅れでしかも車輪の再発明している自分って一体… orz
上記 blog 見てもらえればわかるけど,主に直したのは VID 関係の bit 幅 7→8,コア数が半分になる問題修正,VisualStudio でコンパイルできるように構文修正したくらい.
てことで tpc -l の結果なんぞを.
d:\DDS\tpc\x64\Debug>tpc -l
TurionPowerControl 0.44-rc2 ((none))
Turion Power States Optimization and Control - by blackshard

Main processor is Family 15h (Kaveri) Processor
        Family: 0xf             Model: 0x8              Stepping: 0x1
        Extended Family: 0x15   Extended Model: 0x38
        Package Type: 0x1       BrandId: 0x0
Machine has 1 nodes
Processor has 4 cores
Processor has 8 p-states
Processor has 2 boost states

Power States table:
-- Node: 0 Core 0
core 0 pstate 0 (pb0) - En:1 VID:48 FID:23 DID:0.00 Freq:3900 VCore:1.2500
core 0 pstate 1 (pb1) - En:1 VID:56 FID:21 DID:0.00 Freq:3700 VCore:1.2000
core 0 pstate 2 (p0) - En:1 VID:63 FID:20 DID:0.00 Freq:3600 VCore:1.1563
core 0 pstate 3 (p1) - En:1 VID:71 FID:18 DID:0.00 Freq:3400 VCore:1.1063
core 0 pstate 4 (p2) - En:1 VID:83 FID:15 DID:0.00 Freq:3100 VCore:1.0313
core 0 pstate 5 (p3) - En:1 VID:90 FID:12 DID:0.00 Freq:2800 VCore:0.9875
core 0 pstate 6 (p4) - En:1 VID:116 FID:0 DID:0.00 Freq:1600 VCore:0.8250
core 0 pstate 7 (p5) - En:1 VID:120 FID:0 DID:1.00 Freq:800 VCore:0.8000
-- Node: 0 Core 1
core 1 pstate 0 (pb0) - En:1 VID:48 FID:23 DID:0.00 Freq:3900 VCore:1.2500
core 1 pstate 1 (pb1) - En:1 VID:56 FID:21 DID:0.00 Freq:3700 VCore:1.2000
core 1 pstate 2 (p0) - En:1 VID:63 FID:20 DID:0.00 Freq:3600 VCore:1.1563
core 1 pstate 3 (p1) - En:1 VID:71 FID:18 DID:0.00 Freq:3400 VCore:1.1063
core 1 pstate 4 (p2) - En:1 VID:83 FID:15 DID:0.00 Freq:3100 VCore:1.0313
core 1 pstate 5 (p3) - En:1 VID:90 FID:12 DID:0.00 Freq:2800 VCore:0.9875
core 1 pstate 6 (p4) - En:1 VID:116 FID:0 DID:0.00 Freq:1600 VCore:0.8250
core 1 pstate 7 (p5) - En:1 VID:120 FID:0 DID:1.00 Freq:800 VCore:0.8000
-- Node: 0 Core 2
core 2 pstate 0 (pb0) - En:1 VID:48 FID:23 DID:0.00 Freq:3900 VCore:1.2500
core 2 pstate 1 (pb1) - En:1 VID:56 FID:21 DID:0.00 Freq:3700 VCore:1.2000
core 2 pstate 2 (p0) - En:1 VID:63 FID:20 DID:0.00 Freq:3600 VCore:1.1563
core 2 pstate 3 (p1) - En:1 VID:71 FID:18 DID:0.00 Freq:3400 VCore:1.1063
core 2 pstate 4 (p2) - En:1 VID:83 FID:15 DID:0.00 Freq:3100 VCore:1.0313
core 2 pstate 5 (p3) - En:1 VID:90 FID:12 DID:0.00 Freq:2800 VCore:0.9875
core 2 pstate 6 (p4) - En:1 VID:116 FID:0 DID:0.00 Freq:1600 VCore:0.8250
core 2 pstate 7 (p5) - En:1 VID:120 FID:0 DID:1.00 Freq:800 VCore:0.8000
-- Node: 0 Core 3
core 3 pstate 0 (pb0) - En:1 VID:48 FID:23 DID:0.00 Freq:3900 VCore:1.2500
core 3 pstate 1 (pb1) - En:1 VID:56 FID:21 DID:0.00 Freq:3700 VCore:1.2000
core 3 pstate 2 (p0) - En:1 VID:63 FID:20 DID:0.00 Freq:3600 VCore:1.1563
core 3 pstate 3 (p1) - En:1 VID:71 FID:18 DID:0.00 Freq:3400 VCore:1.1063
core 3 pstate 4 (p2) - En:1 VID:83 FID:15 DID:0.00 Freq:3100 VCore:1.0313
core 3 pstate 5 (p3) - En:1 VID:90 FID:12 DID:0.00 Freq:2800 VCore:0.9875
core 3 pstate 6 (p4) - En:1 VID:116 FID:0 DID:0.00 Freq:1600 VCore:0.8250
core 3 pstate 7 (p5) - En:1 VID:120 FID:0 DID:1.00 Freq:800 VCore:0.8000

 --- Node 0:
Processor Maximum PState: 7
Processor Startup PState: 6
Processor Maximum Operating Frequency: No maximum defined. Unlocked multiplier.

Minimum allowed VID: 255 (-0.0437V) - Maximum allowed VID 0 (1.5500V)
Processor AltVID: 0 (1.5500V)

Done.

2016年7月24日日曜日

A8-7670K 電圧設定

CPU 交換時の恒例行事,クロック・電圧いじりをやってみた.
7670K はクロック倍率フリーなんで,若いころならオーバークロックで何 MHz まであげられるか? ってやってるところだけど,もうそんな歳でもないのでw ひたすら省電力に振ってみる.
Phenom II だと k10stat なるソフトで CPU の設定を変えられたが,A8 は k15tk なるソフトが有った.

というわけでこんな感じ.P3 より上はクロックはそのままで prime95 で落ちない電圧 + マージンまで電圧を下げてみた.3900MHz とか,もともと 1.47V 位だったのが 1.25V まで下げられたんだけど,大丈夫かコレ… てかデフォルトはどれだけ盛ってるんだよ.
一番低い P5 は伝統的に 800MHz で.たとえ 800MHz 固定でも Web ブラウザ程度なら何の問題もないので,高いクロックに切り替わるまでのタイムラグも気にならない.

で,これでしばらく使ってみたのだけど,Win10 もしくは Cool'n Quiet の省電力制御がいけてなく,軽い作業をしている時の消費電力が旧マシンより悪い.

例えば動画を再生している時,CPU パワー的には 800MHz でも十分なんだけど,アイドルではないだけでほとんどの時間最高クロックに張り付いている…
←左:MHz 右:CPU 使用率

K10Stat だと,CPU 使用率に応じた最適な周波数に設定できるんだけど,標準のままだとそうも行かないなぁ.

2016年7月16日土曜日

PC 更新

半年前に買った HDD 4TB がまさかの不良セクタ報告(;´д⊂)
前回の施策が効いて即エラーダイアログが表示されたので,今回のファイル損失は 0.

しかしこんな短い期間で普通死ぬか? もしかしてマザボ (8年物) がヘタってきたとか,そっちも疑うべきと思ったのと,Windows10 無料アップグレードの期限が 7/30 なので,マザボ交換なら今しかない,というわけで,久々に PC 更新.

CPUAMD A8-7670K¥9,480
マザボA88XM-E45 V2¥6,980
メモリキングストン DDR3-1600 8GBx1¥3,180
HDDSeagate ST4000DM000¥11,880
CPUクーラー(使い回し) NINJA 弐(SCNJ-2000) ¥0
ケース(使い回し) Antec ThreeHundred ¥0
電源(使い回し) SILVERSTONE SST-ST50F-ES¥0
合計¥31,440
PC に全く興味がなくなってしまったので,そこそこの性能であまり金をかけないようにしてみた.なので必要最小限の交換パーツ以外は全部使い回し.光学ドライブは ATA の奴しか持ってないので,ついに繋がらなくなったので撤去.

で,ここで問題なのが,旧 PC に紐付いていた Win10 の無料アップグレードライセンスが新 PC に移行できるのか? ということ.こことか見る限りなんとなくできそうなんだけど,基準がわからない.逆にパーツ全交換でライセンス認証が通っちゃうと,Win10 インストールし放題になっちゃうし.

というわけでやってみた.回りくどいけど,確実と思われる手順でやってみる.
(1) パッケージ版 Win7 インストール.Win7 もパーツ構成が変わると再認証が発生するけど,最後の認証から時間が経つにつれて,同時交換可能なパーツ数が増えるようで,結局今回はオンライン認証のみで Win7 インストールできた.
(2) Win10 にアップグレード.インストールが完了した時点で,無事 Win10 認証がオンラインでパスした.ヽ(´ー`)ノ
(3) Win10 を Win7 のプロダクトキーでクリーンインストール.

というわけで無事成功.
現在単一の Win10 ライセンスで動く PC が 2台成立してますwww まぁ旧 PC はすぐにパーツ売却するけど.