2020年8月13日木曜日

グロム シート改善

グロムのシートはウレタンが固くて,ケツが痛くなることで有名.
これを改善するには,3つの選択肢がある.
【松】クソ高い社外シートを買う (¥3万~)
【竹】低反発ウレタンに張り替えてくれる業者に出す (¥1.5万~)
【梅】自分で低反発ウレタンに張り替える (材料費次第,数千円)

費用を抑えるために「梅」に挑戦しようと思ったけど,張り替えたウレタンを綺麗にシートの形に整形するスキルが必要になる.これ自分でできるのか? と思ったところで,単純に硬いウレタンに多数穴を開けて密度を下げて柔らかくするだけでいいんじゃね? と思った.これならウレタン整形の必要は無いし,別途低反発ウレタンを買う必要もない.

で失敗してノーマルシートを使用不能にするのも嫌なので,やっすい社外シート (Noi Watdan) を¥6k で購入.これのウレタン硬さもノーマルとほとんど同じ.
まずはタッカーの針を外して表皮を剥がす.

次に,どうやってウレタンに穴をあけるか.
ドリルの刃では無理なので,ステンレスパイプの先をグラインダーで尖らせて,ホールソー的なものを作ってみた.このままだとウレタンが詰まって作業効率が落ちるので,サイドに穴を開けてそこからくり抜いたウレタンを取り出せるようにする.
これを電動ドリルに取り付けて回転させながらウレタンに押し付ければ穴が開く...はず.

そしてドキドキの穴あけ.失敗してもいいように,まずは普段座らない場所に穴を開けてみる.オリジナルホールソーの切れ味はまずまずで穴あけに問題はない.そして肝心のウレタン硬さは理論上約 70% の硬さになるはずだけど,触った感覚としてもそんなもん.

これでうまくいく見通しが立ったので,普段座る場所に本番の穴をあける.
やる前は「誰でも簡単かつ低費用で実施できる」的な記事を書くつもりだったけど,そうはいかなかった(笑) 約 220箇所ほど穴をあけるのが非常にめんどくさい.ただ穴をあけるだけならまだしも,定期的にホールソーの刃を研いだり,穴の中に残ったウレタンをピンセットで取り出したり,という作業が穴の数だけあるので,決して楽な作業ではなかった.

最後に穴を開けた箇所にビニールシートを敷いたあと,タッカーで表皮を固定して完成.
外観では加工したことは全くわからない.作業はめんどくさいものの単純作業であり,仕上がりが技量に左右されないので,その点はこの方法のメリットじゃないかな.

で,実際に走ってみた感想はというと,確実にウレタンが柔らかくなって,今までは連続 1時間半くらいが限界だったものが,2時間 + 休憩 + 2時間でも走れるようになった.
それでもケツ痛までの時間が伸びただけで完全な解決にはならないけど,これ以上はシートの形を変えて身体との接触面積を増やさないと (太ももにも体重を分散する),クッション材質だけではどうしようもない感じだなぁ.
まぁ加工代は¥0 でこれだけの効果はあったので,大満足ヽ(´ー`)ノ

0 件のコメント:

コメントを投稿